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システム開発における上流工程SEの役割

システム開発における上流工程を担当するSEは、まず顧客であるシステム利用者から希望するシステムの内容をヒアリングします。
この内容は要求仕様と呼ばれています。
この要求仕様を元にシステムに求められる仕様を決定することを、要件定義と言います。

次に、要件定義の内容に従ってシステムの基本設計を行います。
ここでは、操作画面などのユーザーインターフェース部分や出力されるデータ、運用方法など、ユーザー向けの機能部分を設計していきます。
外部設計とも呼ばれています。
従来はこの部分までがシステム開発における上流工程とされていましたが、近年のシステム開発はスピード重視となってきており、次に述べる内部設計も上流工程に含む場合もあります。
内部設計とは、システム内部の動作や機能を設計していくことです。
内部設計では、外部設計で決めた仕様を実現するデータの流れや、プログラムの構造などの部分を決めていきます。

最後に、基本設計を元にしてシステムの機能を決定していく、機能定義を行います。
要件定義の内容を、システム全体が具体的な機能として実現できるように決定していきます。

以上が、上流工程の内容です。
上流工程はシステム開発の要であり、この部分を担当するSEには高いコンサルティング技術とシステム開発における開発技法や実装方法、顧客の業務内容に精通していることが求められます。
システム開発において、下流工程の成否を決定するのは上流工程だといっても過言ではありません。